【国内】SIMフリー版とキャリア版の違い。Androidは特に要注意!

みなさまは、下記の違いをご存知でしょうか。

  • SIMフリー版
  • キャリア版

iPhoneは単純な違いですが、Androidは致命的な違いが潜んでいることがあります。

ぜひご確認ください。

結論

iPhone 13以降(国内版)は、どこで購入しても「違いなし」

※iPhone 12以前のモデルも、条件を満たし申請さえすれば違いはありません。

Androidスマホは「他社の主要電波を受信できないモデル」もあり注意が必要

中古品を購入する場合「利用制限(赤ロム)」「保証」に注意が必要

(おまけ)iPhoneは、約27%近く安く購入することが可能

iPhone/Androidは3種類のモデルが存在

iPhoneはじめスマートフォンは、3種類のモデルが存在します。

通称販売元SIMロック
(自社電波しか利用できなくする制限)
バンド制限
(他社電波を受信しない制限=主にAndroidであり)
カメラ音
国内 キャリア版
携帯キャリアなし
(iPhone 12までのモデルはあり)
なしあり
国内 SIMフリー版
公式 /
量販店
なしなしあり
海外 SIMフリー版なしなしなし
(韓国/日本など国の規制がある国はあり)

キャリア版

docomo/au/Softbankなどから端末を購入した場合、このキャリア版になります。

キャリア版の特徴

キャリア版は、自社のSIMカード以外が利用できないように「SIMロック」というものがかかっていることがあります。

イメージ的には「自社以外の電波を受信できなくするロック」です。

(iPhone 13以降のモデルでは、このSIMロックはありません。)

このロックは指定条件を満たすと、解除も可能です。

なぜこのロックをかけるかというと、「自社ユーザを他社にとられてしまいたくないから」です。

SIMとは?

SIMは「SIMカード」の略で、スマートフォンなどに差し込む小さなチップのことです。

docomoやauなど通信会社と契約した際「契約者情報」がこのSIMカードに記録されます。

そのSIMカードをスマートフォンに差し込むことで、電波塔が「この人は契約中」ということを識別でき、スマートフォンはdocomoやauの電波塔から電波を受信できるようになるのです。

例えば・・・

docomoを契約すると、docomoのSIMロックがかかっており、「SoftbankのSIMカード」を差し込んでも、Softbankと通信することができません。

この状態では、中古市場でも安くしか売ることができません。格安SIMに乗り換えようとしても、docomo回線を利用しているものしか利用することができません。

SIMフリー版

Apple公式や、家電量販店で購入した場合は「SIMフリー版」になります。

「SIMフリー」とは「SIM(ロック)フリー」、つまりSIMの制限がかかっていない状態になります。

何もせずとも、好きな通信キャリア(docomoやauなど)のSIMを利用できます

制限が一切ない最高の端末で、売る時も一番高く売れます。

キャリア版のメリット

安く購入できることがある

キャリア版を購入するメリットは一見ないように思えますが、時としてSIMフリー版よりも少し安く購入できることがあります

  • docomo契約とセットで、iPhone SEが1円!

といった張り紙(ポップ)を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「iPhoneを買うついでに、docomo回線を契約することで端末代を値引き」するといったものです。

キャリアの通信費は高額なため、利用者が長く利用してくれれば値引き分の元が取れる。という算段です。

ただ、1ヶ月などで解約されると赤字なため、以前は「2年契約が条件」といった形態がとられていました。

※今では、携帯キャリアを統括する総務省の指導が入り、こういった「異常な値引き」「長期利用者が損をする仕組み」の販売方法は見直されつつあります。

今は、キャリア版を購入するメリットは減少気味です

  • 2年契約での大幅値下げが総務省パワーでなくなった上
  • 割引に上限(2万円)が入り
  • 大手キャリアのサブブランドを契約する方が安く
  • iPhone 13に至っては、公式価格より1.5~2万円ほど高く
  • iPhoneのSIMフリー版を10%近く安く購入する方法があるため

Androidスマホには厄介な「バンド制限」が存在

iPhoneにおける、キャリア版とSIMフリー版の違いは「どのキャリアが使えるか」という、「SIMロック問題」だけでしたが、Androidでは事情が異なります。

「docomo版ではauの電波を受信できない」といったケースも

使える電波の周波数はキャリアごとに異なる

実はdocomoやSoftbankなどのキャリアごとに、総務省から「docomoはこの周波数の電波を使って良い、Softbankはこっち」という、”電波の割り当て”がされています。

主に自社電波しか拾わないようカスタマイズされているモデルも

要は、他社電波も利用できるようにしてしまうと

  • 端末のコストが上がる
  • 簡単に他社に顧客を奪われてしまう

ため、「他社の主要電波を受信できないよう、受信アンテナを一部カット」するようなケースがあるのです。

※詳細はこちらの記事(外部)で解説されています。

もちろん、この関係で下記のような弊害があります。

  • 乗り換えの自由度が低下(主要電波が利用できないのは致命的)
  • 中古相場での価値が低下(乗り換えの自由度が低いため)
  • 「他社電波は悪い」と感じる人が増加(このバンド制限を知らない人)
  • 購入前に、対応バンドを調べる必要がある(利用予定キャリアで使えるか)

そのため、Androidスマートフォンをご購入される際は注意しましょう。

中古品を買う際の注意点は3つ

1. 利用制限の対象となっていないか

利用制限とは「特定の通信キャリアの電波が受信できなくなる仕組み」のことです。

利用制限対象となる原因

主に「端末代金が支払われなくなった場合」「盗難時」にこの制限が入ります。

利用制限対象となると・・・

この制限が入った端末を通称「赤ロム」と呼んでいます。

赤ロムは、倫理的な観点から中古品買取業者でも「買取不可」、フリマアプリでも「販売禁止」とされています。

また、契約元となる通信キャリアの電波を受信することができません。

利用制限対象かを調べる方法

「キャリア名 IMEI」で検索すると、端末のIMEI番号から「その端末に利用制限がかかっているか」を確認することができます。

確認結果が「○」なら「問題なし」、「△」なら「可能性あり(端末代を分割払い中)」、「×」なら「利用制限対象」です。

購入して良いかの判断術

  • 利用制限が○であること
  • 利用制限が△の場合は、利用制限保証(×になった際に返金)があること

口約束の場合は注意が必要です。その時点では端末代(残債)を完済予定でも、何かしらの事情で支払えなくなる可能性があるためです。この場合は立件は難しく、泣き寝入りをすることになってしまいます。

2. 動作保証はあるか

端末に動作保証があるかは確認しておくと良いでしょう。

到着後も「スマホ 動作チェックシート」などで検索し、早めの段階で問題なく動作するかを確認しておくのがおすすめです。

3. 水没・分解・修理歴はないか

特にフリマアプリで購入する際は、この点を出品者に確認するようにしましょう。

万が一故障し、端末保証を利用したい場合に、過去に分解や非正規修理が入っていると修理/保証適用ができない可能性が高いためです。

(おまけ) 最高のスマホ保険

月300~500円で、スマホ・ノートPC・カメラなどを補償してくれるスマホ保険があります。

中古問わないものもあり、全日本人におすすめです。ぜひご確認ください。

まとめ

iPhone 13以降(国内版)は、どこで購入しても仕様は同じ

Androidスマホは購入前に「対応バンド」を調べるのが無難

iPhoneは、約27%近く安く購入することが可能